売り場づくりは、永遠のテーマではないでしょうか。
言うは易し、行うは難し。
「こうしたらもっと見やすいのでは?」
「この商品は、こちらに置いた方が目立つのでは?」
頭ではいろいろと思いついても、実際の売場では、そう簡単にはいきません。
路面店なのか、ショッピングモールの中なのか。
入口から売場が見えるのか、通路から見えるのか。
店舗の広さはどのくらいなのか。
什器の高さはどうするのか。
棚の中央を使うのか、端を使うのか。
そして、お客様がどこから入って、どこへ流れていくのか。
同じ商品でも、置く場所によって見え方も、売れ方も変わります。
実際、店舗様への訪問を通じて、
「そこまで考えて売場をつくっているのか」
と感じる店舗様に出会うことがあります。
特に印象に残っているのが、什器の「角」の使い方です。
一見すると、ただのデッドスペースにも見える什器の角。
ところが、そこに季節商品を置いたり、関連商品を組み合わせたり、視線が自然に向くように高さを変えたりする。
ほんの少しの工夫ですが、それによって売場に「意味」が生まれます。
これは、単純に商品数を増やせばできることではありません。
限られたスペースを、どう使うか。
強弱付けるためにはどうしたらいいのか。
試行錯誤の作業過程
そこに、売り場づくりの面白さがあるのだと思います。
路面店とモールでは、そもそも条件が違う
同じ雑貨専門店でも、立地によって売り場づくりの考え方は大きく変わります。
路面店なら、店の前を歩く人に、
「ちょっと入ってみよう」
と思ってもらう必要があります。
入口付近のディスプレーや、外から見える売場が重要になります。
一方、ショッピングモール内の店舗では、周囲にもたくさんの店舗があります。
通路を歩くお客様に、
「ここ、ちょっと見てみよう」
と思ってもらわなければなりません。
つまり、
同じ商品でも、立地が変われば「見せ方」も変わる。
これが実店舗の難しさであり、面白さでもあります。
「何を置くか」から「どこに置くか」へ
商品を仕入れるときには、
「これは売れそう」
「このブランドは人気がある」
という視点が中心になります。
しかし、実際に売場に並べる段階では、
「何を置くか」だけではなく、「どこに置くか」
が非常に重要になります。
同じマグカップでも、棚の奥に並べるのか、目線の高さに置くのか。
単品で見せるのか、ランチョンマットやキッチン雑貨と組み合わせるのか。
季節商品として前面に出すのか、定番商品としてじっくり見てもらうのか。
商品の魅力を引き出す方法は、一つではありません。
だからこそ、**売り場づくりは「永遠のテーマ」**なのだと思います。
いろいろな売場を見るからこそ、気づくこと
雑貨卸という仕事をしていると、さまざまな店舗様の売場を見る機会があります。
一つのお店だけを見ていると、
「この売場が正解なのかな」
と思ってしまうこともあります。
ところが、いろいろな店舗様を訪問すると、それぞれに違った工夫があります。
「この見せ方は面白い」
「この商品との組み合わせは参考になる」
「このスペースの使い方はいいな」
そんな発見があります。
そして、そうした経験が、別の店舗様への商品提案や売場づくりのヒントにもなります。
一つの売場に正解があるわけではありません。
店舗の立地、広さ、客層、季節、商品構成によって、最適な売場は変わります。
だからこそ、私たちも店舗様から学ぶことがたくさんあります。
雑貨卸として、できることから一つずつ
私たちは、メーカー様から商品をご紹介いただき、店舗様へ商品をお届けする立場です。
だからこそ、
「この商品をどう見せたら魅力が伝わるだろう?」
「この店舗様なら、どんな商品が合うだろう?」
「この商品と組み合わせたら、売場がおもしろくなるのでは?」
と考えることも、雑貨卸の仕事の一つだと思っています。
もちろん、言うは易し、行うは難し。
実際の売場には、スペースの問題や什器の問題、在庫の問題、スタッフの方の作業負担など、さまざまな事情があります。
頭の中で考えた通りにいかないことも、たくさんあります。
それでも、一つずつ、一つずつ。
できることから考えて、試して、また考える。
店舗様との商談や訪問で見せていただいた売場から学び、メーカー様から新しい商品を教えていただき、少しでも売場づくりのお役に立てる提案をしていく。
その積み重ねしかないのだと思います。
売り場づくりは、永遠のテーマ。
私たち自身も、まだまだ勉強中です。
それでも、メーカー様と店舗様の間に立つ雑貨卸だからこそ見えるもの、できることがあります。
これからも、商品をお届けするだけではなく、「その商品が売場でどう活きるのか」まで考えながら、一つずつ提案していきたいと思います。